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くいしんぼう万歳!!

背景

辰口町における生活、特に食生活についてのメモです。JAISTのいいところ! といえば、ウィンタースポーツを挙げる人が多いけれども、運動音痴な私は 四季折々の食生活が楽しみなわけで…。スローフードを楽しむには大変良い 場所であります。

カレーやフライと言った物もいいけど素材の持ち味を生かしたうまい物って、 日常生活ではなかなか食べる機会がないですからね。

おすすめ本

料理の本の中で最近見付けた良本を紹介します。わたしがおすすめする のは、谷部金次郎「昭和天皇の料理番」(講談社プラスアルファ新書)という 本です。

「天皇といえばとても豪華な御馳走を食べているようだが、そうではなくごく 庶民的なものを食べている」というのがこの本の主張です。具体的には、菜、 青魚、汁物などの、季節感があって、どこでも入手できるものを使って、丁 寧に手間をおしまず作れとあります。それが天皇の食事なのだと。

しかし、ここで挙げられている物を昨今、口にするのは現代人にとって大変 困難なことであり、またこのような食事に強いあこがれを感じるのはきっと 私だけではないはずです。

昨今、季節感のない野菜が地球の裏側から輸入されてくる時代です。そして、 季節感あふれる食事、しかも国内産のものを食べるのは困難になってきてい ます。これからも国産で季節感のある野菜を流通させるにはどうすればよい のでしょうか?

私は以下のことを提案します。1. 輸入品を避けること 2. ビニールハウス 栽培を避けること 3. レトルト食品の購入は避けること(自分で作るのを怠 るな) です。こうして少しづつ国産野菜の市場を維持し続けることこそが日 本の食文化、ひいては、日本の繁栄につながっていくものと考えられます。

どうか国産食材を大切にしてあげてください。また現在の日本の食事につい ては、岩村暢子「変わる家族 変わる食卓―真実に破壊されるマーケティン グ常識」(勁草書房)にも詳細に報告されていますのでこちらも御覧くだされ ば幸いであります。

金時草(きんじそう)

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本名を水前寺菜という。山間部の日当たりの悪い寒暖激しい場所での栽培が 適す。加賀野菜であり石川県でしか味わうことができない。当初私の脳はこ の色合いを旨い物として認識しなかったが、試してみたところ香り高く たいへん美味だた。山うどのような香りかな? ゆでて酢醤油で食べるのが一般的である模様。火を通 すとか細かく刻むなどするとねばり気がでる。石川っ子から聞いた「胡麻油をからめた あと柚ポンで生のまま」を試してみたところたいへんうまかった。写真の金時草 はちょっと成長しすぎかも。6月後半〜11月くらい?。一束100円。

カタハ(東北ではミズとも呼ぶ)

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正しい名前をウワバミソウと呼ぶ。クセがないのでゆでた後はお好きなよう にしてやってください。ゆでてやった後塩吹き昆布と一緒につけておくと酒 のつまみにいいだとか。ワラビと同じように醤油と人参で煮てやる方法もあ るみたい。JAISTのまわりにもある。ちなみにgoogleのイメージ検索による森で茂っている状態の写真 。水辺やぬかるんでいるところにあるので取りに行くには長靴が必要。一束 100円。4月から6月下旬まで。

南瓜(かぼちゃ)

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なんの変哲もないふつーのかぼちゃ。でもおばちゃんが「これは辰口南瓜」 と言っており、只今売り出し中だそうなので宣伝してみる。はつなりの南瓜 は味が違うんだそうです。400円。6/27日購入。スーパーマーケットで買っ てると初物だとかわかんないからねえ。朝取ってきたばかりで軸のところか ら水分がにじみだしてるくらい新鮮。

打木赤皮甘栗南瓜(うつぎあかがわあまぐりかぼちゃ)

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昔は京阪神市場へと出荷されていくメージャなものだったそうなの ですが現在では石川でしか作られなくなったそうです。よくある緑色の南瓜 と違い甘味が強く、プリンなどのお菓子などにも利用されるそうです。

その他

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野菜コンパニオン(枝豆, ししとう, 長茄子(みずみずしくて焼き茄子に最適), 金時草)

まとめ

石川以外の都会住まいでは味わえない味ばかり。最高の贅沢。 お酒もうまいし。田舎の人はこんなに豊かな暮しをしていたのかと発見する 瞬間。田舎とか言っても、辰口にはそれなりのベッドタウンなどがあるわけ ではあるんだが。


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